2017年5月24日水曜日

日本人なのに!私が簿記試験に落ち続けたワケ

はじめましての方へ💁


めぐぺ。です。
こんばんは。


先日、私がUSCPA(米国公認会計士)を受験した時のことについて書いたのですが、今日はその後日談を書くことにしました。まずはこちらをご覧ください。

英語ライティングを鍛える?会計しろうとの私がUSCPAを受験した2つの理由

後日談、と言っても大したことではないのですが、USCPAの受験と既に実際に経理業務をしていたことによる弊害とも言えるかもしれません。


受験開始から2年半でUSCPA資格を取得

USCPAを初受験した次の年、幸い4教科中2教科合格できたので、後の2教科については働きながら受験を続けることにしました。そして、その後は1教科ずつ合格し、最終的には2年目の11月の受験で全教科合格。翌年の4月にethics(倫理)の試験を受け、手元に資格証書が送られてきたのは7月頃でした。

ethics試験の内容は、会計士になるための心構えのようなものです。それまでの試験とは違い、通販のような感じでテキストを申込み、届いたテキストをひと通り読み込んでから試験を受けます。こちらはテキストと一緒に試験が同封されていて、確か郵送で送ったような。。。(;´Д`)

こちらは問題なく一度で合格し、無事USCPA証書をもらうことができました。その期間、約2年半。結構長いです。


資格を活かした仕事がしたい

その後、経理の仕事をするようになるのですが、仕事上英語を使う会社で働いてはみたものの、やはり資格を取ったら資格を活かしたい、と思うのが常ですよね?私もそうでした。

会社で経理の仕事をしながら、その資格を活かせる場所はないかと探し続けていました。そうして一度は、たまたまインターネットで見つけたアメリカの大手会計事務所に連絡を取ってみると、面接をしてもらえることになりました。パートナーの1人の方がたまたま日本に出張するついでがあるので一対一の面接をしてあげるよ、ということ。当日、緊張と不安でそわそわしながら面接に向かったのですが、「将来の目標は何か?」「足りない単位を仕事をしながらどう補うつもりか?」と英語で詰め寄られること2時間。

ここでいう「将来の目標」は、仕事をして数年後になりたいものは何か?ということ。例えば最終的にはパートナーになるとか、独立して自分の事務所を持ちたいとか。パートナーは、海外ドラマでもよく出てきますが、事務所の責任者の1人になることを意味します。

また、「足りない単位」の意味は、私が受験したのはデラウェア州での資格になるのですが、同じUSCPAでも州によって受験資格が異なります。例え試験に合格していても、カリフォルニア州などで働く場合は足りない単位を追加で取る必要があるのです。


通常勤務の後の面接だったことで、仕事疲れに面接への緊張、英語での質問攻めで頭は真っ白。先方の望む回答はできないまま、2時間の面接は終わりました。「不足分の単位の取り方を考えられるなら連絡してきなさい」とは言っていただいたのですが、ここでひとつ疑問が沸きました。「私は会計事務所の会計士になりたいのだろうか?」

なんとなく違う気がして、企業での経理業務をしばらく深掘りしてみることにしました。ですが、思っていたような知識を活かして仕事をするというよりは、社内の経費整理に追われる日々。おそらく、ほとんどの人は「会社の経理とはみんなの経費書類をチェックするのが仕事」のように思っているのではないでしょうか?本来は、「各部署でデータ入力を行い、出来上がってきたデータを元に色んな分析、提案や企画をする」のが仕事なのですが、あまりその存在意義を果たせていないことが多いです。もれなく私の仕事も。

そんなこんなで、いわゆる「経理」の仕事ができずに悶々としていたのですが、ある時、務めていた会社の社長からお達しが来ました。「日本の簿記を取りなさい」というのです。

一瞬呆然となりました。既に経理業務には取り組んでいましたし、業務上特に簿記資格の必要性を感じなかったからです。しかし、それが雇用契約の条件とのことで、否応なく受験することになりました。


日本の簿記が理解できない

前置きが長くなりましたが、問題はここからです。


資格を取った後数年、経理業務を実際にしてきていました。英文会計とはいえ、会計試験も受けて来ました。にもかかわらず、日本の簿記の問題の意味が全く理解できなかったんです。

何度テキストを読んでみても、問題集を解いてようやくわかった気がしても、簿記検定の本番の問題は全く、本当に全く理解できませんでした。問題文は日本語なのに、意味するところがわからない。お陰で、試験の最中に問題を読みながら頭がフリーズ。結果、3回受験して3回とも不合格でした。


自分なりに、問題点を考えてみました。

まず、英文会計やUSCPAでの会計の考え方はとてもシンプル。一貫してブレることがないので、一切悩むことはありませんでした。反対に、日本の簿記は捉え方が複雑で、「一体その計算、その記帳の仕方はいつどこで使うの???」と疑問だらけ。実際の仕事の中でも使ったこともないようなものでした。普段会計ソフトを使っていればなおさらです。

実務での必要性を感じなかったこともあり、それ以上の受験をやめました。実際受ける前は、USCPAも受かったのだからなんとかなるかもと淡い期待も持っていたので残念でしたが、どうしても自分の意に反して受け続けることができませんでした。

以上、後日談でした。


いかがだったでしょうか?

それまで、「一度やり始めたことは最後まで(もしくはある程度形になるまで)やり切る」のが当たり前なところがあったのですが、この時はじめてそれまでの自分とは違う結果になりました。もっと以前に自分がやりたいこと、やりたくないことを見極められていればよかったのかもしれません。つい、いつものチャレンジ精神でやってしまいましたが、長い目で見て「自分が何をしたいのか?」を見極めることはやはり大切ですよね。

みなさんも普段からぜひ、見極める練習をしてくださいね。


●USCPA関連本




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