はじめましての方へ💁
こんばんは。
めぐぺ。です。
英語の必要性が問われ、日本での英語教育の環境がどんどん変わっています。世界の中での英語、日本人の英語について考える際、たびたび思い出すことが2つ。ひとつは、昔働いていた会社の上司の口癖、もうひとつは、英語ができないのは日本人だけではない、ということ。
先だって、私が実際にしていた仕事と英語の使用率をランキング形式で紹介しましたが、今回は、そのランキング第1位の外資系の会社で働いていた時のことを書いてみたいと思います。
【実録】英語を使った仕事4つを英語使用率でランキングしてみた!
「この仕事、英語が話せていいと思うんだけどなぁ」が口癖だったドイツ人上司
外資系の会社での経理の仕事。勤務先は日本だったのですが、報告を必要とする先が日本事務所の社長に加えて、台湾にある親会社の上司と管理責任者の2人。上司はドイツ人、管理責任者は台湾人でした。
ドイツ人は仕事熱心と聞いたことがあったのですが、台湾の上司についてはさほど感じませんでした。特にサボっているというわけではありませんが、それ以上に台湾の人達が仕事にとても真剣に取り組んでいたのが印象的だったからです。
仕事をはじめてから、日本の事務所には月に何回か台湾の事務所の人達が出張でやってきていたので、よく顔を合せました。まず最初に興味を持ったのは、台湾の人達のニックネーム。顔はアジア人ですが、全員が英語名でやり取りしていたのが面白かったです。
にもかかわらず、日本事務所の人間については私以外全員名字で呼ばれていました。私の名字は英語だと発音しにくいのか、毎回しどろもどろになっていたので。名前にしてもらうようにお願いしたのですが、ちょっとちぐはぐな感じが面白かったです。
ただ、仕事についてはかなり苦労しました。前任者がトラブルを起こした後だったので、その後を引き継いだ私も「要注意人物」の扱いになっていたためです。私は、仕事については超がつくほどの合理主義者で、とにかくムダな作業が大嫌い。データ作成もエクセルなども駆使してとことんデータの自動化、合理化をするタイプ。対して、前任者は独自の仕事スタイルを貫いており、作った本人以外の誰一人としてそのデータをどうやって作ったのかがわからない、と言った状態でした。仕事を引き継いだ私が全くわからなかったのも想像がつくでしょう。
まずは過去データのなぞを解明しよう!と必死だったのですが、台湾の上司と管理責任者は日本の事務所のそんな事情は知りません。結果、うまくコミュニケーションを取れない時期が続きました。
そんな中、日本に出張して来ていたある時ドイツ人上司が言ったのが、「この仕事、英語が話せて楽しいと思うんだけどなぁ」のひとこと。I think that this is a good job because you can speak English...といった表現だったと思います。その後も何度か聞くことになりましたが、個人的には違和感を感じていました。
なぜなら、
---------------------------------------------------------------------------------------
【理由①】
英語を話すことがゴールではなくて、仕事のスキルをアップさせる
ための通過点だと思っていた
【理由②】
担当者の英語レベルが人によってかなりの差があった
----------------------------------------------------------------------------------------
からです。
特に、理由①については、CPA(アメリカの公認会計士資格)を取った後だったので、仕事についてはかなりシビアになっていました。今となっては、「カリカリしすぎだったかもなぁ」と思わなくもないですが、この当時は英語ができる・できないの前に、人間同士のやり取りがうまくいってなかったことも違和感の原因でしょう。
理由②については、これは本当に人によって英語のレベルがまちまちでした。ある人は、台湾なまり、ある人はとても聴き取りやすいアメリカ英語。またある人は、留学で培ったイギリス英語。同じ台湾でも色んな英語があって楽しかったのですが、私の仕事の管理責任者だけは、英語がほとんど話せませんでした。
英語ができないのは日本人だけではない
それまで、日本人が英語を話せなくて笑ってごまかしたり、その場から逃げたりする状況を目にすることは少なくありませんでした。なので、「英語ができない日本人の多さ」が何かと話題になるのは理解もできたのですが、それ以外の国の人達がどうなのか、についてはあまり意識していませんでした。思い出せば留学時代、普段は早口なブラジル人のクラスメートが、英語を話すと急に口調がゆっくりになる、なんておもしろいこともありましたが、イコール英語が話せない人もいる、ということには結びついていませんでした。
もしかすると、普段身近な相手(つまり部下)が英語があまりできないことが、ドイツ人上司の「英語が話せて楽しい」発言に繋がっていたのかもしれません。その責任者は、MBAの資格を取得するなどとても優秀な人材だったので、逆に英語が話せないことが私や周りの人達の間でも不思議だったくらいです。
しかし、どうしても英語は苦手だったようで、「英語ができない」ことを上司に指摘され、ケンカになっていたこともあったようです(後日談)。たまたま経理担当者同士でゆっくり話す機会があった時に、「めぐ(私の名前)はどうやって英語を勉強したの?」と聞かれました。
この2つの出来事は、私自身が自分の英語をどうしていきたいのかを改めて考えるきっかけにもなりました。それだけが全てではありませんが、私が今こうしてブログを書いたり、動画を作ったりするきっかけにもなっています。日本語であっても英語であっても、状況を客観的に見ること、自分の言葉できちんと伝えることはとても大切ですよね。
というわけで今回は、私自身の仕事での英語経験とそれを通して感じたことを書いてみました。いかがだったでしょうか?
会社で必要だからという理由だけで英語を勉強していると、TOEICの結果の次第で勉強そのものに挫折してしまうかもしれません。でも、「英語で◯◯したい」という何かがあれば、同じ勉強でも違ったものになります。
ぜひ、「会社や仕事で大切(だと言われた)」ことだけでなく、自分がやりたいことも大切にしてくださいね。
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◆記事のまとめページ 2016年
◆記事のまとめページ 2015年
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めぐぺ。です。
英語の必要性が問われ、日本での英語教育の環境がどんどん変わっています。世界の中での英語、日本人の英語について考える際、たびたび思い出すことが2つ。ひとつは、昔働いていた会社の上司の口癖、もうひとつは、英語ができないのは日本人だけではない、ということ。
先だって、私が実際にしていた仕事と英語の使用率をランキング形式で紹介しましたが、今回は、そのランキング第1位の外資系の会社で働いていた時のことを書いてみたいと思います。
【実録】英語を使った仕事4つを英語使用率でランキングしてみた!
「この仕事、英語が話せていいと思うんだけどなぁ」が口癖だったドイツ人上司
外資系の会社での経理の仕事。勤務先は日本だったのですが、報告を必要とする先が日本事務所の社長に加えて、台湾にある親会社の上司と管理責任者の2人。上司はドイツ人、管理責任者は台湾人でした。
ドイツ人は仕事熱心と聞いたことがあったのですが、台湾の上司についてはさほど感じませんでした。特にサボっているというわけではありませんが、それ以上に台湾の人達が仕事にとても真剣に取り組んでいたのが印象的だったからです。
仕事をはじめてから、日本の事務所には月に何回か台湾の事務所の人達が出張でやってきていたので、よく顔を合せました。まず最初に興味を持ったのは、台湾の人達のニックネーム。顔はアジア人ですが、全員が英語名でやり取りしていたのが面白かったです。
にもかかわらず、日本事務所の人間については私以外全員名字で呼ばれていました。私の名字は英語だと発音しにくいのか、毎回しどろもどろになっていたので。名前にしてもらうようにお願いしたのですが、ちょっとちぐはぐな感じが面白かったです。
ただ、仕事についてはかなり苦労しました。前任者がトラブルを起こした後だったので、その後を引き継いだ私も「要注意人物」の扱いになっていたためです。私は、仕事については超がつくほどの合理主義者で、とにかくムダな作業が大嫌い。データ作成もエクセルなども駆使してとことんデータの自動化、合理化をするタイプ。対して、前任者は独自の仕事スタイルを貫いており、作った本人以外の誰一人としてそのデータをどうやって作ったのかがわからない、と言った状態でした。仕事を引き継いだ私が全くわからなかったのも想像がつくでしょう。
まずは過去データのなぞを解明しよう!と必死だったのですが、台湾の上司と管理責任者は日本の事務所のそんな事情は知りません。結果、うまくコミュニケーションを取れない時期が続きました。
そんな中、日本に出張して来ていたある時ドイツ人上司が言ったのが、「この仕事、英語が話せて楽しいと思うんだけどなぁ」のひとこと。I think that this is a good job because you can speak English...といった表現だったと思います。その後も何度か聞くことになりましたが、個人的には違和感を感じていました。
なぜなら、
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【理由①】
英語を話すことがゴールではなくて、仕事のスキルをアップさせる
ための通過点だと思っていた
【理由②】
担当者の英語レベルが人によってかなりの差があった
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からです。
特に、理由①については、CPA(アメリカの公認会計士資格)を取った後だったので、仕事についてはかなりシビアになっていました。今となっては、「カリカリしすぎだったかもなぁ」と思わなくもないですが、この当時は英語ができる・できないの前に、人間同士のやり取りがうまくいってなかったことも違和感の原因でしょう。
理由②については、これは本当に人によって英語のレベルがまちまちでした。ある人は、台湾なまり、ある人はとても聴き取りやすいアメリカ英語。またある人は、留学で培ったイギリス英語。同じ台湾でも色んな英語があって楽しかったのですが、私の仕事の管理責任者だけは、英語がほとんど話せませんでした。
英語ができないのは日本人だけではない
それまで、日本人が英語を話せなくて笑ってごまかしたり、その場から逃げたりする状況を目にすることは少なくありませんでした。なので、「英語ができない日本人の多さ」が何かと話題になるのは理解もできたのですが、それ以外の国の人達がどうなのか、についてはあまり意識していませんでした。思い出せば留学時代、普段は早口なブラジル人のクラスメートが、英語を話すと急に口調がゆっくりになる、なんておもしろいこともありましたが、イコール英語が話せない人もいる、ということには結びついていませんでした。
もしかすると、普段身近な相手(つまり部下)が英語があまりできないことが、ドイツ人上司の「英語が話せて楽しい」発言に繋がっていたのかもしれません。その責任者は、MBAの資格を取得するなどとても優秀な人材だったので、逆に英語が話せないことが私や周りの人達の間でも不思議だったくらいです。
しかし、どうしても英語は苦手だったようで、「英語ができない」ことを上司に指摘され、ケンカになっていたこともあったようです(後日談)。たまたま経理担当者同士でゆっくり話す機会があった時に、「めぐ(私の名前)はどうやって英語を勉強したの?」と聞かれました。
この2つの出来事は、私自身が自分の英語をどうしていきたいのかを改めて考えるきっかけにもなりました。それだけが全てではありませんが、私が今こうしてブログを書いたり、動画を作ったりするきっかけにもなっています。日本語であっても英語であっても、状況を客観的に見ること、自分の言葉できちんと伝えることはとても大切ですよね。
というわけで今回は、私自身の仕事での英語経験とそれを通して感じたことを書いてみました。いかがだったでしょうか?
会社で必要だからという理由だけで英語を勉強していると、TOEICの結果の次第で勉強そのものに挫折してしまうかもしれません。でも、「英語で◯◯したい」という何かがあれば、同じ勉強でも違ったものになります。
ぜひ、「会社や仕事で大切(だと言われた)」ことだけでなく、自分がやりたいことも大切にしてくださいね。
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