2017年7月20日木曜日

連載:Homo Deusってこんな本⑦

はじめましての方へ💁


こんにちは!
めぐぺ。です。


本を読みはじめて約1ヶ月半。ゴールまで100ページ切りました(≧∇≦)/!!!


多読を習慣にする方法の中に、「自分が本当に楽しめる本を読む」「面白くないと思ったらスパッとやめて次へ行く」というのがあるのですが、その点で行くと『Homo Deus』は、


☑自分が本当に楽しめる本、ではない
☑面白く、ない

【結論】 次へ行きたい

ところですが(笑)、あと残り80ページ。今回はぐっと堪えて最後まで読み切ろうと思います。

「本当に楽しめる本ではない」、「面白くない」と感じる理由は、この本がエンターテイメント的な本ではないから。歴史を淡々と振り返り、これからの人類の未来を歴史学者の視点から考察している、ちょっとお硬めの内容だからでしょうか。

多読を目指す人に送る25の秘訣



今回は、PARTⅢ Homo Sapiens Lose Controの中の 8 The Time Bomb in the Laboratory、9 The Great Decouplingの中盤まで進みました。残りも少なくなったので、後は順調に読み進めるだけ。かなり気分も楽になりました。


●前回までのお話はこちら
連載:Homo Deusってこんな本①
連載:Homo Deusってこんな本②
連載:Homo Deusってこんな本③
連載:Homo Deusってこんな本④
連載:Homo Deusってこんな本⑤
連載:Homo Deusってこんな本⑥

●動画はこちら
#217 ビル・ゲイツおすすめのあの本、読んでみた!


今回の内容は、前回の流れでfree willについての話がしばらく続き、その後、「人生の意味とは?」「自由主義とは?」について語られ、徐々に現在あちらこちらで話題になっている「人間の仕事はAIに取って代わられる」という話へ。AIがどのくらい優れているのか?が様々な事例について書かれています。


自由意志とは?

free will = your most cherished and authentic desires

は、外的誘惑(両親、牧師、医者、アドバイザー、隣人などなどの声)によって認識できなくなっていると言います。現代人の普段の生活などを考えると、わかるような気もしますよね。

この章で面白かったのは、transcranial stimulator と言うヘルメット型の装置を使った実験についての記述。そのヘルメットを使うと、簡単に外的要因をシャットアウトして自分がしたいことだけに集中することができるんだそう。これはアメリカ軍で開発されているものだそうですが、装着した時としていない時とでそんなに差が出るのであれば、試してみたいですね。


読んだ中で興味を持ったパートをいくつか紹介します。
"What is the meaning of life? Liberalism maintains that we shouldn't expect some external entity to provide us with a ready-made meaning. Rather, each individual voter, customer, and viewer ought to use his or her free will in order to create meaning, not just for his or her life but for the entire universe. "
人生の意味とは何か?自由主義が主張するのは、「我々は外部のものにできあいの意味を与えられるべきではない」ということ。むしろ、投票者、顧客、視聴者おのおのが、自分の人生だけでなく、宇宙全体に意味づけをしていくために自分の自由意志を使うべきだ。

"The life sciences, however, undermine liberalism, arguing that the free individual is just a fictional tale concocted by an assembly of biochemical algorithms."

しかしながら、生活科学は「自由な個人は生活科学のアルゴリズムを組み立てて作ったただの作り話だ」と議論することで、自由主義をひそかに傷つけている。


人間生きていく上で、「自由な意志」を持つことは非常に重要なことだと近頃とみに感じています。日々の生活の中で、何かと人が決めた制限の枠にはめられて窮屈に感じることが多いですが、世界を見渡してみると、日本はかなり自由度が高いことに気づきます。10代で結婚を迫られたり、外出する時も肌を見せて罰せられることはありません。「自分にとって何が大切で、どうしたいのか」を選べて、実際にそれをすることができるのは本当に幸せなことです。


AIの脅威

この数年のAIの進歩はめまぐるしいものがありますよね。いずれほとんどの業務はAIに取って代わられると言われています。今現在、「人間の感覚」が重んじられているものですら、それもAIに学ばせることができる。

その例の中に、音楽家のバッハの音楽をプログラミングしたAIと、オレゴン大学の教授と、バッハがそれぞれ作曲した曲をピアニストに弾いてもらって、観客がどれが誰の作曲かわかるか実験したという話がありました。結果は、「観客がAIが作曲したと思った曲はバッハのもので、バッハの作曲だと思ったものは教授のもので、教授が作曲したと思ったものはAIが作曲したものだった」そう。つまり、1番バッハぽいものを作ったのはバッハではなく、AIだったというちょっとおもしろいお話(笑)



そして、こちらも。

"As I have repeatedly stressed AI is nowhere near human-like existence. But 99 percent of human qualities and abilities are simply redundant for the performance of most modern jobs."
私がくり返し強調しているように、AIは全く人間らしい存在ではない。 しかし、人間の資質と能力の99%は、ほとんどの現代的な仕事のパフォーマンスにとって単純に重複しているのだ。


確かに、人間の記憶にはキャパがある反面、コンピューターにはその心配がないのでそこを最大限に使った場合、人間の存在が必要なくなる仕事も出てくるのは自然なことだと思います。が、現代の新聞やニュースの内容はむやみに不安をあおりすぎている感も否めません。量子学では、「意識したものが現実化する」そうなので、本来そこまでではないのに悪い結果ばかり考えすぎていると、自らその望まない現実を呼び込んでしまうかもしれません。AIが発達することによって人間の仕事がなくなる可能性はしっかりと認識した上で、人間ができることを増やしていく方法を考える方が生産的なのでは?と読みながら考えました。


気になった表現

今回調べたactive wordはこの4つ。
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今回学んだ単語

transcranial / tran(t)s-ˈkrā-nē-əl 【形容詞】経頭蓋の

colonoscopy / kɑləˈnɑskəpi  【名詞】(医)大腸内視鏡検査

armament(s) / άɚməmənt 【名詞】可算名詞 (一国の)軍隊;軍事力、軍備、(軍艦・軍用機などの)備砲 /不可算名詞 軍備、武装

quibbling
quibble / kwíbl 【名詞】可算名詞 (大事な問題点をはぐらかすための)あいまいな言葉;言い抜け、へ理屈、こじつけ/つまらない議論、難癖 【動詞】 (自)つまらない議論をする、へ理屈を言う (with/about、over)


*weblio英和辞典参照

*active word 本を読む上で重要な単語のこと。反対はpassive wordで、文章を作る上で必要な単語ではあるが、意味がわからなくても他の文章から意味を推測できる単語のこと。詳細はこちら
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armamentは、なんとなくarmy絡みの単語かな?と推測できたのですが、これまであまり見たことがない単語でした。


まとめ                            

いかがでしたか?

今回も、現在読書中の『Homo Deus』について紹介しました。最近話題のAIがいかに優れているか?という点についての記述は、やはり興味深いですね。コンピューターが発達することで、できないことができるようになって助かることも多い反面、発達しすぎると今度は人間の存在価値がなくなってしまうのだとしたら。もしくは本当にそこに向かっていくだけなのでしょうか?AIが発達する前からひきこもる人も多くいた事を考えると、ひとことでは言えないように感じます。周りの情報に流されず、自分なりに考えてみる価値のある話題かもしれません。

興味がある方はぜひ、試してみてくださいね。


  


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