2017年7月17日月曜日

連載:Homo Deusってこんな本⑥

はじめましての方へ💁


こんばんは!
めぐぺ。です。


3連休最終日。あれもこれもやろうと思っていると、本当にあっという間です。陽射しの強さでかなり体力を奪われますが、夏はこれから。暑さにも負けず、読了に向けてとにかく進みます。。。


今回は、前回の続きのPARTⅡ Homo Sapiens Gives Meaning to the Worldの中の7 The Humanist Revolutionからはじまって、最終章のPARTⅢ Homo Sapiens Lose Controlに突入!

いよいよ大詰め!ゴールも近くなってきました。


●前回までのお話はこちら
連載:Homo Deusってこんな本①
連載:Homo Deusってこんな本②
連載:Homo Deusってこんな本③
連載:Homo Deusってこんな本④
連載:Homo Deusってこんな本⑤


●動画はこちら
#217 ビル・ゲイツおすすめのあの本、読んでみた!



今回は、1630年代頃と1900年代の戦争を描いた絵画を引き合いに出しながら、戦争に対する考え方が変わったお話からはじまりました。


3つの人間中心主義

兵士達よりも兵を率いる王にスポット当てて描かれた絵から、徐々に兵士ひとりひとりの顔が見えるようになり、段々と戦争の悲惨さを描くように。描いた画家も、兵士よりも王に興味があった時代から、画家自体が兵士経験を持ち、兵士達がどのように感じているのかを見ている側にも知ってもらおうとするように変わっていく様子が見て取れます。


その後、ふたたびHumanismについての話題へ。これまでの人間が1番という視点から、Humanismが大きく3つに枝分かれしていくことが書かれています。

①Liberal 
②Socialist
③Evolutionary 

それぞれ、自由主義、社会主義、進展主義といった感じでしょうか。


自由主義は、他の人がどんな経験をしたかよりも、個人がどう感じるかを重んじているとのこと。現在、よく「自分の声に素直に」と言ったことが言われますが、自由主義はまさにそういったことを重視しているようです。

社会主義は個人の探求よりも、他者とのつながりが重要。例えば、労働組合などが言うことがいつも正しいと捉えるので、個人は自分の気持ちよりも団体や組合の話を聴くべきだとあります。

進展主義は、人の経験から起こる問題を自由主義、社会主義とは違った方法で解決に導きます。争いは自然選択の素材であり、進化を先へ進めるもの。他の人よりも優れた人もいて、人間の経験が相反した時には、その中で1番ふさわしい人が強い力で他の人を圧倒するんだとか。

これらをベースに、いろいろな歴史上の出来事について話は進んでいきます。そして現代、社会主義は新しい技術に乗り遅れ、反対に自由主義は情報時代にしっかり適用してきた模様。もしマルクスが蘇ったら、資本の本を読むよりも、インターネットや遺伝子のことを勉強することに時間を費やしただろうと作者は言います。どうでしょうか?


ようやく最終章がスタート!

PARTⅢ Homo Sapiens Loses Controlでは、

Can humans go on running the world and giving it meaning?
人類は世界を回して意味を与え続けられるのか?

How do biotechnology and artificial intelligence threaten humanism?
どのようにバイオテクノロジーとAIは人間中心主義を脅かすのか?

Who might inherit humankind, and what religion might replace humanism?
誰が人類を受け継ぐのか、そしてどの宗教が人間中心主義と取って代わるのか?

が主なテーマになるようです。これまでに読んだところでは、自由な意志とは何か?について書かれていました。


いつもと違うジャンルの本にチャレンジしてしばらく、話も複雑でややこしいことも度々。事実も多く語られていることもあり、理解するのがなかなか大変です(^_^;) 頭のいい人たちの頭の中は、、、こんな感じなんでしょうか?


気になった表現

今回はactive wordかどうかに関わらず、いくつか調べた単語があります。
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今回学んだ単語
mufti(s)/ mˈʌfti 【名詞】可算名詞 (イスラムの)法律学者; 法律顧問)他に、不可算名詞で
(軍人などの)平服、通常服という意味も。

plebiscite/ plébəsὰɪt【名詞】可算名詞 国民(直接)投票

Confucianism/‐ʃənìzm 【名詞】不可算名詞 儒教

steamroll/stēm-rōl  【動詞】蒸気ローラーで水平にするか、または平らにする、強い力で圧倒する、大きな力を持って進む、圧倒的な力または圧力によって指定された状態に持っていく


*weblio英和辞典参照

*active word 本を読む上で重要な単語のこと。反対はpassive wordで、文章を作る上で必要な単語ではあるが、意味がわからなくても他の文章から意味を推測できる単語のこと。詳細はこちら
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今まで見たことのない新しい単語もちらほら。とくに、steamrollは1863年から使われているもので、かなり難易度の高い単語のようです。意味と単語を見比べてみると、なんとなくわかるような気もしますね。


まとめ                            

いかがでしたか?

今回も、現在読書中の『Homo Deus』について紹介しました。ミーハー気分ではじめた読書も、あと130ページ!とにかくチャレンジの精神で毎回進めています。レポートを書くことで読み返したり、理解を深めることもできたり、自分にとっても励みになっています。「普段読んだものをあまり見返さない」という人は、誰かに伝えるつもりで読書ノートを作ってみるのもいいかもしれません。

興味がある方はぜひ、試してみてくださいね。


  


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