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めぐぺ。です。
昨日視聴者の方から英語の表現についておもしろいご質問をいただいたので、今朝はそちらについて紹介したいと思います。
ご質問いただいた表現は、
I don't not like you.
ドラマを観ていたら気になったということだったのですが、
「君のことが嫌いなわけではない」という意味です。
don'tとnotで否定を否定する、double negativeの言い回しになっていますね。
学校で習う英語では、あまり見かけないタイプの英語ではないでしょうか?
日本語でも、「好きか嫌いか」と聞かれた時に、「嫌いなわけではない」と直接的な回答を避けて、ちょっとぼんやりした言い方をすることがありますよね。
こういう表現をする時って、はっきり言って相手を傷つけないように配慮する気持ちもありますが、ひどいことを言う自分を避けるという意味も含んでいませんか?
正直なところ、「嫌いなわけではない」だけで、イコール「好きでもない」と取れてしまうので、自分が言うならまだしも、相手に言われるとちょっとショックな表現かも。
どちらかと言うと、文語ではなく口語で使われる表現ですね。
文語に使うとしても、登場人物達の会話の中でのひとコマかなと思います。
書く人によっては、わざとくずした文章を書く人もいるので限定はしませんが、私がアメリカに留学した時は、文語と口語をきちんと区別して使うように言われていました。
なので、口語も文語もごっちゃになっている文章を見ると、少し違和感があります(^_^;)
今回のI don't not like you.の表現も、どこかで見たり聞いたりはしたことはあったのですが、私の周りで使っているのはあまり聞いたことがありませんでした。
私がよく話をするアメリカの友人達の多くは私よりも年が上なので、もしかすると(使うかどうかは)環境にもよるのかもしれません。
日本語でも流行語があるように、英語にも流行がありますし、若者言葉もあります。
とはいえ、流行っているらしいと知っていても、使うかどうかはその人次第。
実際に使っているのを身近で聞いた時は、「やっぱり流行っているんだなー」という確認する場になっています(笑)
念のため、いくつか参考にできるものがないか探していたら、見つかったのがこちら。
会話の後半で、
I know you don't like me...
I don't not not like you...
というやり取りがあります。
これは、ちょっとやんわりした言い方にはしてますが、
否定を否定して、もう1回否定している
ので、結論としては、「嫌い」という意味かなと思います。
ちょっとトリッキーですね。
終始不機嫌な会話なので、個人的にはあまり居合わせたくないシーンですが、こういう使い方もあるということで頭の片隅に入れておきましょう。
いろんな英語の表現があっておもしろいですね。
みなさんも「気になる」英語表現に出会ったら、素通りせずにどんどん深掘りしてみてくださいね!
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